手首の痛み

当院で手首が痛むと訴えて来院される患者様で1番多いのが、親指の付け根が痛む場合が多く、腱鞘炎の可能性が高いです。手を思いっきりパーにして開いた際に親指の付け根（甲側）に2〜3本のスジが見えると思います。そのスジが骨と擦れて炎症を起こすのです。

特に出産後のママさんに多く見られます。これは赤ちゃんを抱っこした体勢が先ほど述べたスジに大きな負担がかかるのと、ホルモンバランスも関係していると言われています。他にも仕事で一定の動きを繰り返し行う方などにもよく見られます。

腱鞘炎以外にも、小指側の手首の痛みの場合、軟骨の問題が考えられます。繰り返し動作や、何かの拍子で手首を捻ってしまった後にみられます。確認方法としては「前ならえ」の体勢をとり小指側に手首を曲げてみましょう。その際に小指側の関節に痛みが出る場合は軟骨の損傷が考えられます。

他にも純粋に転んで手をついてしまって負傷する捻挫や、骨折もあります。手首の骨折は、人間の骨折する部位の中で肋骨・鎖骨に続いて3番目に多い骨折なのです。

腱鞘炎の場合、病院では痛み止めとシップで良くならなければ患部に注射をしたり、最終的には手術という方法があります。

当院では炎症が強ければ患部を安静に保つ為に固定をする場合もあります。固定もギプスのような硬いものから、包帯、サポーターなど症状に合わせて選択します。

合わせて電気治療や手技療法も行います。当院では手技療法を中心に施術計画を考えます。もちろん患部の治療も大切ですが、その上の関節、肘や肩、首などに問題がないかチェックしていきます。多くの方が肘、肩、首にも問題があるので、そこにもアプローチしていきます。手首に血流をしっかりと送りめるように途中で遮ってしまっている場所（多くは筋肉同士で圧迫してしまっています）をしっかりとほぐしたり、神経の走行がスムーズにいくように神経が癒着しやすい場所をほぐしたりしていきます。